【アトピー】という名のバグが起きた私の肌の記録①

 こんにちは。今日はとってもお天気がいいですね。
みなさまは、いかがお過ごしですか?

 先日、ご挨拶の記事を執筆してから日が経ってしまいました。
「何を書こう?」と考えていたらあっという間に一週間……。

ふと、今日かかりつけ医を変更して二度目になる皮膚科の受診する予定があったので、その前に書き残しておこう!と思い、私の肌荒れ治療記をここに残しておきます。

少しでも私と同じように【アトピー】や、そのほかの肌荒れで苦しむ人に何かの希望になれば、と思っています。

 

  

 「アトピー」とは?

 みなさんがよく耳にする「アトピー」とは《アトピー性皮膚炎》のこと。具体的には、

アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。 主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で、良くなったり悪くなったりを繰り返し(再発)、なかなか治らないこと(慢性)が特徴です。 一般的に、6カ月以上(乳幼児では2カ月以上)続くと慢性と判断します。 

 と、あります。

とにかく、「かゆみ」を伴う「湿疹」が続きます。アトピーじゃない人は、かゆみのレベルが想像付きづらいと思います。「蚊に刺されたレベル」とか「なんかチクチクするな〜……」なんてまだ可愛い方。

「うおおおおお!!ジンジンきたあああああ!!」(何かのCM風)
って感じで熱を帯びて、ひと掻きしたが最後。ずっと痒い。とにかく痒いんです。嘘だと思うでしょ。本気と書いてマジです。

ひどい時は、出血します。爪に血痕。起きてるうちは意識的に血を見て止められるけど、寝てる時は無意識。朝起きたら殺人現場が出来上がる。これが日常茶飯事。

子ども時代からなる人、大人になってからかかる人、様々ですが基本的には子どもの時になってしまうことが多く、アトピーは病気でもありますが、体質でもあるため完治が難しいんです。 

 

私のアトピーの歴史

多感な時期に突然、顔アトピーを発症

私の場合は、物心ついた時にはひじ裏やひざ裏、首にアトピーの症状が出ていました。幸いにも、子ども時代には顔に症状が出ることはなく、さらに歳を重ねるたびに症状が落ち着いていきました。

……ところが。高校2年生になって人生ではじめて「顔アトピー」に悩まされることになります。その頃、私は学校の外で読者モデルの活動をしていたのですが、他の先輩や同期のモデルたちに遅れをとってモデルレッスンでも結果が残せず伸び悩み、仕事ももらえず焦りを感じていた時期でした。さらには学校でもクラス替えで一年生の時に仲良しだったお友達全員と別のクラスになってしまい、新しいクラスに馴染めずにいました。

様々な要因が重なって日に日に肌が崩壊していきます。寝ている時に搔きむしり、出血しかさぶたになるための黄汁が出ます。それが枕に張り付き起き上がると同時に、かさぶたになろうとしている皮を無理やり剥がすことになり、また出血。

多感な時期で、しかも自分は事務所に所属している読者モデルなのに、朝起きたら悲惨な顔面。そんな恥ずかしい気持ちを隠すためにマスクをつけますが、不織布マスクのあの毛羽立つモジャモジャが肌を刺激し、とにかく痒い。

そんな苦しい生活を半年ぐらい続けていましたが、かかりつけの皮膚科に通って優しいステロイドを処方してもらいながら、シンプルなケアに立ち返って、ジュースや甘い紅茶・カフェオレなどの清涼飲料水をやめる生活をはじめて、少しずつ落ち着いていきました。高1冬から高2春にかけて発症しましたが、高2の秋には落ち着いていました。

 社会人デビュー半年後、業務内容が変わり顔アトピーを発症

次に私が顔アトピーを発症したのは、その2年後。18歳冬から19歳春にかけて。高校卒業した年の梅雨に紹介予定派遣で入社した家事代行サービスを扱うベンチャー系の会社に正社員として勤務していました。高校卒業したての女の子の入社、とあって「まずはスタッフさんのサポートをしてね」とちやほやされながら毎日楽しくスタッフさんのフォローやそれに伴う事務の仕事をしていました。

ところが、ある日突然となりの部署である新規契約受付の窓口となっているコールセンターからお呼びがかかります。その日から生活が一変。今まで学生時代に居酒屋などでアルバイトはしていたものの、「一社会人としてお客様と話すこと」をしたことがなかった私は、居酒屋のノリが通用しないことで人生最大の壁にぶち当たります。今思えば当然なのですが、19歳手前の当時の私には「挫折」の二文字が毎日頭を過ぎる日々。となりの席の(愛あるスパルタ系・会社愛最強の持ち主である)女性主任さんにビシバシと毎電話ごとにしごかれ続ける生活でした。もちろん今となっては本当に自分自身の社会人としての基礎となっているので、感謝してもしきれません。

ですが、当時の私にはかなりの環境変化。多少の残業はあったものの「遅いから帰りな!」と早めに帰れた生活が9時から21時の地獄のシフトがデフォルトで、回線終了後に締め作業をし、その後一時間ちょっとかけて帰宅or休日前は「お金いらないから!」と飲みに連れてかれ朝帰り。

と、まあこんな感じで大きすぎる環境の変化と常に緊張感で体が強張り、できない自分への焦りや苛立ち、不規則すぎる生活に加え、お酒。部署が変わって3ヶ月ほど経った頃、再度顔アトピーを発症。(今となって思い返せば、なってしかるべき……)

高校生の時ほどではないにしても、肌をボロボロにしながら、毎日不規則な生活はやめられないのでとりあえず当時流行ってた無印良品の化粧水・乳液に切り替えて、シャンプーなども全てボタニカル志向に。お酒はやめられないのでお水をたくさん飲む生活をしながら、皮膚科で弱めのステロイドをもらいコスメを変えたら、スギ花粉が落ち着くタイミングで肌も落ち着いていきました。

 昼夜兼業してても元気だった肌が「離婚」で崩壊

離婚を決意するまで

そこから4年。結婚・妊娠・出産・子育て……とライフスタイルに変化はあったものの特段、アトピーには悩まされることなくいろんなスキンケアやコスメを楽しんでいました。

ところが、事態が急変したのがつい最近……。昨年末に私は一大決心をします。そう、「離婚」です。一言で私の3年間の結婚生活はほぼ破綻していました。経済的にも、精神的にも、身体的にも。

私の3年間に及ぶ壮絶な結婚生活は、語ればいくらでも語れるほどのネタの宝庫なんですけど、ここでは割愛します。まあ、見出しの通り、産後半年でパート勤務をはじめて、娘が一歳になってすぐ夜職やってました。(お金渡さないと壁に穴開けちゃう元旦那のために)

でも、昼夜兼業(週7お酒つき)のベリーベリーハードワークでも、肌がボロボロになることはなかったんです。おそらく夜職がすごく楽しかったから、日頃のストレスはお酒とともに発散が出来ていたんでしょう。お客様に恵まれた私は、出勤するなり皆さんにそれはそれは可愛がってもらい、自己肯定感爆増極まりなかったんですよね。(あんな不摂生もう出来ないけど)

でも、「こんな生活いつまで続くのか?」と悩み始めた時に無限ループであることに絶望を覚えました。そして、保育園でたくさんたくさん頑張っている娘の気持ちもおざなりにしていることに気づいた私は離婚を真剣に考えました

その時、ナイスタイミングでとうとう私は、イライラした元旦那に手を挙げられます(正しくは深夜に娘の真横で下半身蹴られた)。どんなことがあっても「NO」と言わなかった私ですが、暴力は一発アウト。今までの感情が全て体の外にでた瞬間でした。

あけおめ離婚ぶっかま!結果、顔アトピーとのバトルが開幕。

私は年末の時点で「正月の帰省で両親に離婚する旨を伝えよう」と誓って、帰省します。両親に伝え、年始早々実家での生活になりました。実家は快適で「やっぱりここだ〜!」と思ったのもつかの間。

隠れDV(あんま隠れてないけど)の元旦那とその家族が最後の最後まで強敵でした。何をどう考えてるのか私の思考回路では到底わかりませんが、「親権はこっちが取る」と謎の宣戦布告をされたんですね。「はい?」って感じで。

そこからはLINEで協議を続けていったんですが、それはそれはもう支離滅裂なやり取りを強いられて、質問を質問で返され、「こんな頭の悪い人と私は結婚生活をしていたのか……」という絶望を感じました。思いやりのない言葉の数々に「私のこの体も心も傷めてまで耐え抜いた3年間はなんだったんだ…」と感じました。

するとそれが如実に肌に現れ始めます。日に日に肌がゴワつき始めます。かゆみも感じてきました。化粧水も続けてピリピリし始めます。

美容好きならではの落とし穴

とにかく「足し」まくっていた

ですがこの時すでに「美容ヲタク」を豪語してきた私は、“一番やりがちだけど一番やっちゃいけない”ことをします。

それは、「化粧品で荒れた肌を直そうとする」こと。

  • クレンジング
  • 洗顔
  • ブースター
  • 化粧水
  • パック
  • 乳液
  • クリーム


「これおすすめだよ!」とか「口コミ評価が高い!」とか「乾燥肌にいい!」とかとか……。ありとあらゆる自分の中の知識をフル活用して、様々な化粧品に手を出します。3ヶ月で6万くらい使ったかな…。

結婚してから離婚に至るまで、どんなストレスでも耐えれてきた肌なのだから化粧品で治せる、という謎の心理がありました。

でも、いつもお世話になる皮膚科に通いましたが、一旦良くなってもすぐにまたぶり返すんですね。化粧品でかゆみは止まりません。ですが、その時の私はストレスもあって物欲も凄まじく、コスメが大好きでした。「大好きなコスメにすがりたい」という気持ちもありました。

「保湿するならスキンケア重ねまくればいいんだ」といろんなものをつけていきましたが全然変わらず。とうとう全身に広がっていきます。

 一旦リセットする気持ちで別の皮膚科を受診

流石に全身にでるともはや化粧品では追いつかず、この時すでに顔はファンデーションを受け付けなくなりました。大好きなコスメを自分の肌が拒絶するようになったんですね。

けど、今まで通ってた皮膚科はいつも同じ薬しか出さないんです。ここまで来るとステロイドとか使うんだろうけどなんかな……と思っていました。そんな時に母が「隣駅の美容皮膚科、よかったよ」と教えてくれました。

美容皮膚科というものに足を踏み入れたことが無かったので最初は「へ…?」って感じでしたが、ただの皮膚科ではなく「美容に特化した皮膚科!?」とワクワクする気持ちで予約をとりました。

そしてドキドキの初診。診察室に入ると30秒で先生の診察が終わり、別室に案内されました。「診察秒で終わったんだけど……?」と不安な気持ちになりましたが、別室に入ると綺麗な看護師さんが塗り薬を持ってやってきて、お薬を私の肌に塗りながら、薬の説明と塗り薬の手順を教えてくれました。

看護師さん「塗り薬は薄く塗ってね。あと、必ず”保湿”と”日焼け止め”を徹底してね。朝晩のスキンケアの最後に塗り薬、朝はお薬が馴染んだらメイクしてOKだよ。スキンケアもピリピリしないなら、今使ってるものを使ってOK。ただ今日明日はシンプルなケアにして、赤みが少なくなってきたら美容液とかブースターとか使っていいよ!」

目から鱗が落ちました。今までの皮膚科では「極力メイクは休めたら休んだ方がいい」「ワセリンとお薬だけにしといて」と言われていたのですが、処方されるプロペトと呼ばれるワセリンはどうも体に合わなくて、テクスチャーも嫌いだし、でイマイチ。

しかし今回は、今まで自分の使ってきたものでスキンケアOK。看護師さんに言われた通りに、その日の夜のスキンケアは化粧水を入念に入れ込み、セラミドの保湿クリームで蓋をして、上から薄くお薬を塗って、処方された内服薬を飲み寝ました。

起きてビックリ!な翌日の変化

ドキドキしながら翌朝を迎えましたが、まず朝起きて鏡に向かいビックリ。かなり赤みが引いてきてるんです。

見苦しいのですがわかりやすいので画像を載せます。(閲覧注意)

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(左)5/16 受診直前(右)5/17 受診した翌朝



赤みがかなり減っているのがわかりますよね。それだけ強い薬を使っている、ということでもあるのですが、私にとっては長期化することよりも一気に治したい気持ちの方が強かったので、たった一晩でこの変化はとっても嬉しかったです。

「”保湿”と”日焼け止め”はしっかりね!」という美人看護師さんの言葉通りに、この写真を撮ったあと、しっかりスキンケアして、お家の中だけど日焼け止めを塗ってみました。

この3日後過ぎたあたりからは、なんのファンデーションがきちんと乗るくらいにまで回復。ステイホーム中だったこともあり肌負担を考えて、日焼け止め下地・ファンデーション・パウダーを全て石鹸落ちコスメにしていました。

きちんとメイクが乗ってくれる喜びを噛み締めました。「やっぱり私はメイクが好き」と実感しましたね。お化粧できるって幸せ。

そして、10日後には・・・

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(左)5/16(右)5/26

すっぴん肌でここまでの変化が見られました!

化粧水もしっかりグングンと肌が吸ってくれて、潤っていくのを実感できます。きちんと保湿したら、それに答えてくれる肌になりました。

今回のアトピー再発で気づいたこと

今回、年明けからほぼ半年に渡って続いた肌荒れとの戦いで気づいたことは、揺らいだときこそ「焦らない」こと。スキンケアは「引く」こと。これに尽きる、と実感しました。

はじめて今の美容皮膚科を受診した時に、担当してくれた美人看護師さんが「”保湿”と”日焼け止め”をしっかりして治らない肌荒れはスマホでいうバグと同じなので、その時はすぐ見せにきてね」という有難い御言葉をくれました。

揺らいだ時は焦りがち。美容・コスメ好きならなおさら。化粧品の力を信じたくなりますが、肌荒れが治ってしまう化粧品があるとするならば、その化粧品は化粧品と言ってはいけないのです。要するに、肌荒れはお薬でしかなおせません。冷静に考えたら当然のことなのですが。

今回は、ステイホーム期間だったこともあり、特段人と会う予定もなく自分の肌とゆっくり向き合えて、得られるものもたくさんありました。

 

まだまだ、これで終わりではなく今日経過観察で受診して、新たに試すことができたので、またその結果をここに書いていきたいと思います。私と同じようにアトピーで苦しむ方へのほんの少しの希望になれば幸いです。また時間ができた時に、低刺激コスメやスキンケの紹介などやっていこうと思います!

 

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。